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開発拠点構築のため滝川市と契約締結



プラスチック燃料を用いた人工衛星用推進系(エンジン)の開発に取り組む北海道発宇宙関連スタートアップ Letara株式会社(本社:北海道札幌市、共同代表取締役:Landon KAMPS、共同代表取締役:平井翔大)は、2023年12月1日北海道滝川市と契約を締結し、同滝川市の旧江部乙中学校(滝川市江部乙町1118番地1)の校舎等を同社の新たな研究開発の拠点として利用することで合意いたしました。


【開発拠点の構築となぜ廃校を利用するのか】

Letara(株)は今後の商品開発に向け、推進系(エンジン)の燃焼実験場や試作機の開発拠点となる場所を探していました。一方、滝川市は2022年3月に閉校した旧江部乙中学校の校舎・土地を活用できる事業者を募集しており、これを知ったLetara(株)は以降、滝川市での現地視察や施設の利用方法を提案しこの度契約を結ぶに至りました。

この背景には全国的に増加している廃校の問題があります。子どもの人口減少と反比例し、日本全国で廃校が増加しています。

毎年450校ほどが廃校し文部科学省が「みんなの廃校プロジェクト」を立ち上げるほどの社会問題となっています。

もちろん北海道も例外ではなく、活用されず眠ったままの校舎が少なくありません。

“To Space with Hokkaido”を企業理念の一つに掲げ、北海道が抱える課題の解決に貢献することを心がけているLetara㈱は、今回は廃校の有効活用を通して少しでも北海道の力になりたいと考えました。また、既存の強固な建築物を再利用して会社を発展させるという低コストかつ環境にも配慮した方法は、まさにこれからの企業に求められているものです。


環境整備等のため今後1年間は無償で借り受け、その後土地建物を購入する予定です。

滝川市は札幌から車で約2時間の距離に位置し、人口3万7511(2023年9月末日時点)という自然豊かな小さなまちです。

北海道には工場を建設でき、燃焼実験場としても活用可能な広大な土地があります。

またLetara(株)は爆発する危険性が低い安全な燃料を用います。しかし、広いから、危険性が低いからといって事故が起こらないとは限りません。地域住民や環境、従業員の安全を第一に様々な計画を進めます。




【地域への貢献、そして未来の宇宙の担い手の育成】

 Letara株式会社がこの旧江部乙中学校を活用し思い描いているのは、拠点の構築にとどまりません。滝川市から地域の雇用につなげてほしいと期待の声が寄せられているように、Letara㈱は会社を超えて北海道を支えられる企業となることを目指しています。   

また、グランドや体育館など多くの人に親しみのある旧校舎という場の特性をいかし、地域住民へ向けた教育用ロケットの公開講座や燃焼実験の見学会も行いたいと考えています。今後日本の宇宙ビジネスは北海道を舞台にますます発展すると考えられます。Letara㈱は、その担い手を育成することもまた大切な役割だと考えています。


11月21日には地域住民を対象とした住民説明会を実施し、代表取締役Co-CEOの平井より事業内容や宇宙産業の可能性、また滝川市と共に歩む今後のビジョンについてお話しました。多くの方にご来場いただき、開発中の製品を手で触れて、その安全性を実感していただく場面や、雇用創出などについての質疑応答、拠点完成後の姿を待ち望む声も多数ありました。

Letara㈱は遥か宇宙を見上げながら、足元もしっかりとみつめ、北海道に根ざした活動を続けます。

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